冷却原子を用いた非平衡ダイナミクスを再現する量子シミュレーションを目指している実験系の研究室です。
本研究室はレーザー冷却という手法を用いて超高真空内で原子を超低温以下まで冷やし、量子縮退気体を生成しています。希薄なルビジウム原子気体のボーズ・アインシュタイン凝縮体(Bose-Einstein Condensate)を用いた原子波干渉や量子相転移など様々な量子力学的現象について研究しています。冷却原子で再現した量子多体系は高度な制御性を有するため、冷却原子は量子シミュレーションに最適なツールであります。
本研究室はルビジウムBECをレーザー光の干渉によって生成された周期的ポテンシャル(光格子)に導入し、非平衡現象のダイナミクスについての研究を行っています。新たな量子力学的現象の探求、レーザー冷却の技術の習得、制御回路の組み立て、光学系のセットアップ等々に興味を持って冷却原子の研究をしたいと思っている意欲のある学部生・大学院生の参加を募っています。
見学等、お気軽に相談ください。
連絡先
住所:〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
京都大学 大学院人間・環境学研究科
相関環境学専攻 物質相関論講座
電話: 075-753-6778
Email: kinoshita.toshiya.6x*kyoto-u.ac.jp (replace * with @)